症能特別対策機関(HALO)

概要

症能特別対策機関(HALO)は、ネアルカ連合国によって設立された発症者対策機関である。
発症者の保護・収容・管理・観察・支援および症能犯罪への対応を担う。単なる戦闘組織ではなく、発症者をめぐる制度、生活、差別、犯罪、国家責任の問題に対応する複合的な機関である。
正式名称は 症能特別対策機関。英語正式名称は Hazard Affliction Liaison Office。通称は HALO で、所属人員は オフィサー と呼ばれる。オフィサーには、前線実働班に所属して任務へ出る者だけでなく、医療、研究、情報管理、補給整備、施設運営などの後方・専門部門に所属する者も含まれる。

位置づけ

HALOは、発症者問題に対応する公的機関として設立された。表向きには発症者の保護と症能犯罪への対処を目的とするが、その成立には約200年前の凶薬開発、症能因子の拡散、ネアルカ連合国による情報統制が関係している。
物語上では、発症者を守る現場組織であると同時に、国家構造のねじれを背負う機関として描かれる。
各国・各地域の機関は、発症者確認時の初期封鎖、住民避難、応急対応を担う。その後の正式保護、長期管理、収容、運用判断は HALO が主導し、実務上は HALO が中核処理権限を持つ。

組織構造

HALOの構成員はオフィサーと呼ばれる。オフィサーには、実戦班に所属して任務へ出る者だけでなく、医療、研究、情報管理、補給整備、施設運営などの後方・専門部門に所属する者も含まれる。
HALOは、前線実働を担う班として、第零班および第一班から第八班までの9班体制を持つ。
各班は5人編成で、班長である士官を中心に構成される。各班は前線実働部隊であると同時に、担当部門の統括も兼ねる。士官は現場指揮官であり、担当領域の代表者でもある。全班は実戦班であり、各部門には前線班とは別に後方・専門部門のオフィサーや一般職員も存在する。

総監

アブエロ=クーパー

HALOの総監。組織全体を統括する人物。第零班の士官であるフリンジとは同じフリンジ姓を持つが、別人である。
約200年前の真実やキング・ミストの過去に接続する数少ない人物の一人でもあり、第一部終盤のHALO本部襲撃ではキング・ミストと対峙し敗死する。

第零班

担当部門:教育訓練
第零班は、HALOに存在する班の一つ。本来は新人受け入れと基礎訓練を担当する班である。物語開始時点では、フリンジが班長を務め、イスカ=ヴライカホイップ=ロンズデーライトナギナ=ムラサメ、ペッパー・ロニーが所属している。物語の進行に伴い、症能犯罪の激化や班移動の凍結を受け、実戦部隊としての役割も強まっていく。
第零班は新人受け入れ班としての性質を持ちながら、それだけに留まらない特殊な班である。物語序盤の時点からすでに実戦性を帯びており、通常の訓練班とも純粋な特殊実働班とも異なる性格を持つ。班移動の凍結は当初から固定された前提ではなく、作中内の情勢悪化と時間経過の中で起こる出来事として扱われ、その結果として第零班のメンバーは継続的に前線へ立つ実働班として固定化していく。
また、第一部中盤には合同模擬任務と呼ばれる配属査定が行われ、第零班メンバーが他班との相性や現場適性を見られる節目となっている。空白期間後には、崩壊後のHALOを支える側の戦力としての性格を強める。
第零班が若さに比して高い実戦能力を持つ背景には、症能が精神性に強く影響することに加え、シャングリ=ラ流通以後の情勢悪化により、若いうちから桁違いの実務経験が蓄積されていくという世界設定上の理由がある。

所属人物

  • アリソン=フリンジ
    第零班の班長を務める士官。総監アブエロ=クーパーとは別人であり、同じフリンジ姓を持つ人物。イスカたち第零班の直接の指導者である。
    症能名:グランド・ウェーブ
    衝撃波を扱う。圧倒的な練度と実戦経験を持つ。
  • イスカ=ヴライカ
    第零班所属の発症者。本作の主人公で、スラム出身の少年。
    症能名:ミスター・ボルケーノ
    炎を推進力として用いる機動力特化型。
  • ホイップ=ロンズデーライト
    第零班所属の発症者。本作のヒロイン。
    症能名:ヒステリック・エンジェル
    感情に応じて回復と攻撃を切り替える。
  • ナギナ=ムラサメ
    第零班所属の発症者。薙刀を武器とする元姫。
    症能名:ティア・ドロップ
    水を操り、体内水分にも干渉する。
  • ペッパー・ロニー
    第零班所属の発症者。周囲からはペパロニと呼ばれる、イスカの相棒的存在。
    症能名:ディープ・ダイバー
    物質内部へ潜行する。

第一班

担当部門:渉外調整
対外折衝、他機関との調整、外交・折衝案件の処理を主に担う班。

所属人物

  • マイヒル=バウムガートナー
    第一士官。渉外調整を担当する第一班を率いるオフィサー。38〜42歳前後の男性。真面目で責任感が強く、堅物な性格。次期総監候補の一人と目されている。フリンジの無茶な現場判断に頭を悩ませることも多い。
    症能名:バブル・ブリンガー
    透過性のある球体状の膜を発生させる。生成した球体は足場として利用できるほか、形状を変化させることで盾や刀剣のように扱うこともできる。
  • パブロ=ユルディズ
    第一班所属のオフィサー。秘書役のように振る舞う33〜34歳の男性。言葉遣いは柔らかいが、必要な場面ではきっちり線を引く。
    症能名:パケット・リンク
    思考や感覚を他者へ接続する。人間だけでなく動物とも情報のやり取りが可能で、鳥の群れなどを通じた索敵や撹乱にも用いられる。
  • オーウェン=バラカ
    第一班所属のオフィサー。声の大きい豪快な男性で、前に出ることをまったくためらわない。マイヒルを振り回しがちな一人。
    症能名:リアクティブ・アーマー
    肉体を硬質化させる。防御力と打撃力を高め、局所的な硬化によって攻防を切り替えることもできる。
  • リュカ=アクリウシェ
    第一班所属のオフィサー。端正な容姿の青年で、飄々とした振る舞いに反して抜け目のない人物。
    症能名:ソニック・トラッカー
    音を追跡し、反射させ、増幅できる。
  • ユラ=レイゼル
    第一班所属のオフィサー。真面目な性格の女性。奔放な面々の多い第一班の中では抑え役に回ることが多く、惚れっぽいのが玉に瑕。
    症能名:キラー・スネーク
    身体を蛇のようにしなやかに伸縮させる。四肢や胴体を鞭のようにしならせて攻撃・回避・拘束に転用できる。

第二班

担当部門:居住管理
特別居住区および一般居住区の管理、生活環境の維持、居住者対応を担う班。

所属人物

  • メイソン=ヒューギル
    第二士官。居住管理を担当する第二班を率いるオフィサー。長身で飄々とした雰囲気を持つが、根は熱く、HALO内でも上位の実力者とされる。ディマリア=ラスパドーリとは同期にあたる。
    症能名:シフト・チェンジ
    生物以外の物体を浮遊・移動制御できる。軽い物ほど速く、重い物ほど立ち上がりが遅い。制御継続時間に応じて扱える物量と規模が拡大するが、大規模・長時間・遠距離・多数同時操作ほど反動が増大する。一度浮遊制御下に置いた物体を媒介として、その先の無機物へ影響を波及させることもできる。
  • クロエ=フェンガー
    第二班所属のオフィサー。23歳の女性。メイソンに臆さず意見する数少ない人物で、兄弟であるフォックスにも遠慮なく口を出す。
    症能名:イーグル・アイ
    遠方まで見通す視認能力を持つ。銃撃との相性が良い。
  • フォックス=フェンガー
    第二班所属のオフィサー。18歳の青年。明るく真面目な性格だが、どこか抜けたところもある。第零班の面々と近い世代に位置し、HALO内でも将来を期待される有望株の一人。クロエ=フェンガーとは兄妹。
    症能名:フェザー・ウィンド
    風を操る。
  • ワルテル=デュクレ
    第二班所属のオフィサー。気のいい中年男性。大柄な体格に反して気配りが細かく、班の空気が荒れた時には自然と間に入る。
    症能名:アームド・チェンジャー
    身体を巨大化させる。部分的な巨大化にも対応する。
  • ジュード=バイン
    第二班所属のオフィサー。眼鏡をかけた青年。目立つタイプではないが、場の流れを見て一歩引いた位置から手を打つ。
    症能名:リ・バウンド
    触れた無機物に弾性と反発性を付与する。

第三班

担当部門:収容管理
特別収容施設の管理、危険対象の護送・収容、収容案件の実務を担う班。
※ 第三班はディマリア=ラスパドーリの離反に伴う壊滅事件を経て、一時は欠番同然の扱いとなる。第二部開始時点では再建済み。

所属人物

  • ディマリア=ラスパドーリ
    第三士官。収容管理を担当する第三班を率いるオフィサー。第二班のメイソン=ヒューギルとは同期にあたる。後に HALO を離反し、十二宮の一員として双子宮を名乗る。
    症能名:ツー・プラトン
    二つの対象を連結し、一方に生じた作用をもう一方へ共有させる。HALO在籍時には対象と自身の動きを強制的に結び付ける能力として認識されていたが、その本質は損傷や拘束なども含めた広範な作用の転写にある。
  • ハチ=ワトキンス
    第三班所属のオフィサー。30歳の男性。ディマリア=ラスパドーリを慕っていた真面目な人物。壊滅事件で死亡する。
    症能名:レスキュー・ヘッジホッグ
    全身から硬質の針を発生させる。攻撃や防御に用いられるほか、壁面や天井へ刺し込むことで特殊な移動も行える。
  • ノアール=クルトワ
    第三班所属のオフィサー。52歳の男性。ディマリアの離反を止めようとした年長者であり、壊滅事件で死亡する。
    症能名:サイレント・ウォール
    自身や他者、物体の気配を消す。指定した対象が発する音なども周囲には感知されなくなる。
  • ヒューゴ=フラスターフェンベルフ
    第三班所属のオフィサー。18歳の男性。荒っぽく熱のある気質で、若手の中でも目立つ存在。壊滅事件の生き残りの一人。
    症能名:リフレクト・バウンダー
    鏡面のような反射面を生み出す。攻撃や光、進行方向などを跳ね返し、戦闘に利用する。
  • プティ=ソワカ
    第三班所属のオフィサー。18歳の女性。優しく可愛らしい雰囲気を持つ、明るい人物。ヒューゴとは恋仲に近い関係にある。壊滅事件の生き残りだが、外傷と心の傷により前線を離れ、その後は第四班側で情報補助に回る。
    症能名:レインボー・フラワー
    花を咲かせ、そこから散る粉によって七つの効果を使い分ける。

第四班

担当部門:情報管理
情報収集、分析、尋問、特殊案件の調査などを担う班。

所属人物

  • スアリー=スプーファイング
    第四士官。情報管理を担当する第四班を率いるオフィサー。後に HALO 総監に就任する。若々しさと豪放さを併せ持つ人物。
    症能名:ロマンティック・テラー
    対象の恐怖や執着心に干渉する精神干渉系症能。尋問や特殊案件の調査に用いられる。
  • タオ=リンリー
    第四班所属のオフィサー。小柄な女性。相手との距離を詰めるのが早く、するりと懐へ入り込んでくる。どこか中華風の雰囲気を持つ。
    症能名:ワンダー・マジシャン
    対象や物体の向きと勢いを変える。身体の正面や視線、武器の切っ先、飛来物の進行方向などを捻じ曲げるほか、加速・減速も行える。近接戦や乱戦では特に攪乱力が高い。
  • ヤシン=スバンベリ
    第四班所属のオフィサー。丸みを帯びた独特な体型の男性。妙に耳に残る喋り方をし、そこにいるだけで印象を攫う。
    症能名:クリア・エフェクター
    自身の姿を透明化する。衣服や携行物も含めて視認を断つことができる。
  • イーサン=アジャラ
    第四班所属のオフィサー。サングラスを掛けた青年。肩の力の抜けた調子で喋るが、場の空気を読むのは早い。
    症能名:アーリー・ボム
    貼り付けた印を時限爆弾のように起爆させる。対象や地形へ事前に印を仕込むことで戦場を組み立てる。
  • ランパ=ジェンナーロ
    第四班所属のオフィサー。銀髪を短く刈った男性。無口というより口数が少なく、言葉より先に手が出るタイプ。
    症能名:エレクトロ・マグネティック
    磁気を操る。金属製の武器や装備、周囲の構造物に干渉することができる。

第五班

担当部門:研究開発
症能や装備に関する研究、分析、開発、応用技術の整備を担う班。

所属人物

  • シャルロッテ=ギャンルル
    第五士官。研究開発を担当する第五班のオフィサー。明るく愛嬌のある性格の女性。本人は自らを「大人の女性」と称している。発想力に富み、開発や応用を担う一方、言動にはどこか天然なところもある。
    症能名:スクラップ・ファクトリー
    無機物を分解・構築できる。
  • アウリム=レンチ
    第五班所属のオフィサー。豪快な気質の男性で、巨大なスパナを武器として用いる。
    症能名:チャージ・メダリオン
    自らの身体および触れた無機物に電荷を蓄積・付与する。特殊な素材で作られた武器を介することで高出力の放電を扱う。機械類を一時的に過負荷状態へ追い込むこともできる。
  • ナサニエル=ニッパー
    第五班所属のオフィサー。職人肌の人物。
    症能名:コミック・リリーフ
    設計図を具現化する。図面として把握している構造物や器具を一時的に実体化できる。ただし、実体化したものは恒久的には残らず、一度に維持できる規模と数には限界がある。
  • ソランケ=クランプ
    第五班所属のオフィサー。仮面を付けた長身の男性。
    症能名:ナイトメア・ホース
    無機物に一定時間だけ擬似的な生命を付与する。与えられた対象は簡易な自律行動が可能となり、自動で動かすか、任意に操作するかを選択できる。
  • アンス=スタビー
    第五班所属のオフィサー。ギャンルルの幼馴染にあたる人物。後ろ向きな言動が目立つ。
    症能名:アイアン・ハート
    無機物同士を接合する。破損物の応急修復、足場や障害物の固定、対象の拘束などに応用される。接合の強度はある程度調整可能。

第六班

担当部門:医療保護
医療支援、保護対象の処置、回復補助、医療案件対応を担う班。

所属人物

  • サー=ヨミネラカ
    第六士官。医療保護を担当する第六班のオフィサー。穏やかな物腰の男性。達観したような雰囲気を持ち、物事を静かに見ている。
    症能名:ホワイト・アービトレーション
    糸を操る。医療にも戦闘にも用いられる。
  • ハンナ=カルデンタ
    第六班所属のオフィサー。40歳の女性。世話焼き気質だが口は辛く、優しさと小言が同時に飛んでくる。
    症能名:リボーン・リボン
    リボン状のものを操る。対象へ巻き付けることで固定や結束を行うほか、治癒効果を与えることができる。
  • アマネ=クウラゲート
    第六班所属のオフィサー。31歳の女性。真面目で面倒見がよいが、ふとした拍子に抜けたところを見せる。見た目に反してかなりの実力者。
    症能名:ポップル・アップ
    自身の体温を操作する。体温変化を利用して身体能力や斬撃の質を変化させる。
  • シャビ=テウロ
    第六班所属のオフィサー。34歳の男性。陰のある面差しをしており、静かにものを見る癖がある。
    症能名:スカル・ナイト
    骨にまつわる症能を持つ。骨の形成や突出などを戦闘に応用する。
  • ブラッドリー=コナー
    第六班所属のオフィサー。26歳の男性。気性は真っ直ぐで、考えるより先に踏み込むタイプ。
    症能名:レッド・スプレマシー
    血液を操る。流出した血や体内の循環に干渉し、攻防の両面に用いる。

第七班

担当部門:補給整備
装備、物資、輸送、後方支援の維持と整備を担う班。

所属人物

  • ジャイロ=デポトワ
    第七士官。補給整備を担当する第七班のオフィサー。大柄な体格の男性で、明るく面倒見の良い性格。
    症能名:ゾーン・イーター
    無機物や放出系攻撃を食い、体内の別空間へ取り込む。取り込んだ放出系攻撃は無効化され、格納した無機物は必要に応じて取り出せる。ただし許容量がある。
  • ラッシュ=フォード
    第七班所属のオフィサー。ジャイロを強く慕っており、言われたことを疑わずに受け止める素直な青年。実力以上に前へ出ようとするところがある。
    症能名:ギア・ブリード
    時間の経過に応じて自身の加速性能が上昇していく。
  • ニコ=ロイタラー
    第七班所属のオフィサー。流行に敏感で、軽い口調でものを言う女性。距離の詰め方がうまく、誰に対しても臆しない。
    症能名:ワンダー・バルーン
    無機物へ空気を注入し、膨張させる。対象を破裂させることもできる。
  • レナト=コープマイネルス
    第七班所属のオフィサー。面倒くさがりで、気の抜けた態度を崩さない青年。やる気があるようには見えないが、必要な場面では手を抜かない。
    症能名:マジシャンズ・サークル
    円盤状のエネルギー体を複数生成・操作する。
  • マグネス=リエナール
    第七班所属のオフィサー。寡黙な人物で、自分から話すことは少ない。班内でも一歩引いた位置にいるが、周囲の様子はよく見ている。
    症能名:パペット・プラント
    植物を操る。

第八班

担当部門:広域対応
広域災害級案件、外征、他地域対応など、大規模・遠隔地案件を担う班。

所属人物

  • ラビーナ=アレッサンドラ
    第八士官。20歳。紫のツインテールが特徴的な、HALO史上最年少で士官に就いたオフィサー。広域対応を管掌する。荒々しく好戦的な雰囲気を持ち、甘い物好き。
    症能名:ダンシング・フェアリー
    一定範囲内の対象に継続的な運動を強いる。効果範囲内では、動きを止めた対象の身体が一時的に硬直する。高い跳躍力を活かし、効果範囲内で舞うように立ち回る。カスタム小型拳銃も使用する。
  • マーシュ=ジェントル
    第八班所属のオフィサー。ラビーナを支える副官的な人物。年長者らしい落ち着きと、どこか執事じみた振る舞いを見せる。
    症能名:ドロー・ゲーム
    沼のような性質で相手の動きを制し、拘束や足止めに用いられる。
  • ジャック=アストララガ
    第八班所属のオフィサー。大振りの刀を振るう武闘派の青年。喧嘩っ早いが、前へ出ることそのものには迷いがない。
    症能名:ジャンク・ジャイアント
    触れた無機物の重量を増加させる。武器や足場、構造物に作用させることで重い一撃を生み出す。
  • フェルミン=フォルト
    第八班所属のオフィサー。気弱そうな外見の青年で、班内では宥め役に回ることも多い。腰は低いが、肝心なところでは逃げない。
    症能名:トリック・ボックス
    短距離の転移や位置の入れ替えを行う。
  • ヴィッキー=ハインズ
    第八班所属のオフィサー。やる気のない態度を見せることの多い女性。気怠げなまま鋭い一撃だけを置いていく。
    症能名:ロックオン・レーザー
    一点を正確に撃ち抜く高出力の光線を放つ。

担当部門

  • 第零班:教育訓練
  • 第一班:渉外調整
  • 第二班:居住管理
  • 第三班:収容管理
  • 第四班:情報管理
  • 第五班:研究開発
  • 第六班:医療保護
  • 第七班:補給整備
  • 第八班:広域対応

関連施設

HALO本部

HALOの司令・統制・作戦運用の中枢施設。

中枢保護施設

保護対象となった発症者を受け入れ、検査・観察・初期判断を行う施設。保護直後の受け皿であり、正式な種別判定や経過観察の起点となる。

特別居住区

発症者や因子保有者が生活する区域。保護対象としての側面だけでなく、生活の場としての運営も重視されている。中枢保護施設での検査・観察を経た後、長期生活の場となる区域でもある。

特別収容施設

危険度の高い発症者や特殊案件対象を収容・管理する施設。第三班や看守長クラスのオフィサーが深く関わる領域でもあり、本部襲撃の混乱と並行して大きな被害を受ける重要施設でもある。重大な症能犯罪に関わった対象も収容される。

関連人物

  • トリシカ=ママリリシッス
    看守長。大柄で威圧感のある髭面の男性。
    症能名:ヴィシャス・クローズ
    対象に“鍵”をかける。身体、武器、扉、空間などに施錠し、行動や機能を封じる。

HALOの役割

HALOは単なる戦闘組織ではなく、発症者の保護、収容、管理、観察、支援、症能犯罪への対処、危険対象の制圧、住民保護、調査、医療・研究との連携までを担う。

各国機関との関係

各国・地域機関は発症者確認時の初期封鎖、住民避難、応急対応を担当する。正式保護、長期管理、収容、運用判断は HALO が主導し、実務上は HALO が中核処理権限を持つ。

症能名の管理

HALOでは、症能を観測・分類し、情報管理上の正式名称を付与する。症能名は、発症者本人が任意に名乗るものではなく、HALO側が分類名・学名に近い形で管理する名称である。

種別判定

発症者は保護後に中枢保護施設等で検査・観察され、症状規模、制御可能性、精神安定性、他害性、犯罪性、社会適応性などを総合評価して正式な種別が決定される。現場での危険度目測は暫定であり、正式判定は保護後の経過観察とHALO内部基準による。

症能指定区分

症能指定区分とは、発症者の症能を作用規模、影響範囲、被害可能性などに基づいて分類する制度である。この区分は、発症者本人の人格や善悪を示すものではなく、症能そのものが社会や周囲へ及ぼしうる影響を示す基準として用いられる。

特定指定

特定指定は、通常の区分では扱いきれない特殊な症能に対して用いられる分類である。作用の性質が極めて特殊である場合や、既存の第一種から第三種の枠組みでは評価が困難な場合に適用される。

第一種指定

第一種指定は、広範囲または高出力の作用を持ち、社会的被害や大規模な人的・物的損害につながりうる症能に対して用いられる分類である。

第二種指定

第二種指定は、一定の危険性や犯罪利用の可能性を持ち、個人または限定された範囲に対して重大な影響を及ぼしうる症能に対して用いられる分類である。

第三種指定

第三種指定は、作用範囲や出力が比較的限定されており、社会的被害が小規模に留まりやすい症能に対して用いられる分類である。

前線実働班のオフィサーは、基本的に特定指定または第一種指定にあたる症能を持つ者が多い。第二種指定・第三種指定の症能を持つ発症者は、特別居住区での生活者や、HALO内の後方・専門部門の職員として所属する例が多い。

空白期間後のHALO

第一部終盤の真実公表、HALO切り離し、本部および収容施設襲撃を経て、HALOは約16か月の空白期間で再編を迫られる。この期間も再収容、危険対象対応、ドラッグ案件処理、住民保護、施設維持が継続しており、新班の増設や外部能力者の徴兵も進められる。第二部開始時には、第零班も崩壊後のHALOを支える中核戦力へ成長している。

合同模擬任務

第一部中盤に行われる配属査定イベント。住民保護と制圧を組み合わせた複合任務形式で行われ、第零班メンバーが他班との相性や現場適性を見られる。

HALO本部襲撃

第一部終盤に発生する重大事件。国家体制の変化とHALO切り離しの直後に起こり、HALO本部および特別収容施設の混乱へ直結する。

第三班壊滅事件

HALO第三班に関わる重大事件。第三士官ディマリア=ラスパドーリの離反と深く関係しており、第三班は一時欠番同然の状態に追い込まれる。HALO内部の離反事件として、空白期間前の組織再編を促す契機の一つとなった。